2005年度の活動報告
幕末機動警察隊・新選組(特定地域観光活性化支援事業=鉄道輸送警備隊)
2004年度からの継続事業として大河ドラマ放送に合わせて実験的に取り組んだ「新選組」観光支援は、現場に要員を派出して観光案内や催事応援を行う「実動」部分と、弊連盟のホームページを基盤として新選組由縁地の紹介やアンケート等の実施により「歴史文化の観光資源化」の調査研究を行う「ホームページ」部分に区分し、「実動」部分は千葉県流山市流山の「大久保大和守本陣跡」(=近藤勇陣屋跡)での観光案内カウンターの仮設運営・観光案内と総武流山電鉄流山駅頭の史跡案内を展開する一方、流山の観光来訪促進と新選組由縁地広報を兼ねて、レールフェステ足立会場開催時に東京都足立区北鹿浜公園で資料配布と観光案内を行い、東京都日野市で開催された日野新選組まつり(5月開催)並びに全国新選組サミット玉造町(8月開催)ではパレード行列警護・案内の要員支援を行った。
流山での展開では、地元商店街(流山商工会第二支部有志)と協働で「本陣の盛り上げ」を行うものとなり、7月の地元祭礼や花火大会・「こどもまつり」、また凧上げ大会(1月開催)節分(2月開催)等で商店街に「溶け込む」形で相互支援体制が構築され、催事展開で大きな成果を得る事が出来た。
また松戸市内在住の学生ボランティアは更に拡大し登録25名・実動24名が、「新選組隊士」の衣装で御来訪者の御案内を行い、資料配布及び上記各種催事に流山市は基より東京都日野市・足立区、茨城県玉造町へ派遣され好評を得た。
一方で、隣接するとは言え「他所者」として流山市内の一部新選組研究・同好組織や市役所一部課等からは協力拒否に止まらず、誤認を意図とした情報の流布や商工会への資材貸与停止の働きかけ等妨害的行為は更に悪化して続いており、影響を受けて当初配布を予定していた流山市観光マップは引き続き入手出来ず、自主制作マップは10000部を作成したが、流山市商工会第二支部より受託した10月開催流山新選組まつりでのイベント音響制作費と臨時売店での書籍等販売手数料等を除く寄付金・義援金が得られない状況でマップ増刷が出来ないまま秋以降は御案内のみを行うものとしている。
当該支障事案に関しては特定非営利活動法人は多岐多様である事は前提としても、結句として「国民総体への福祉」が目的であるべきであり、市町村の単位で特定非営利活動法人を束縛し分類し排除する姿勢は、特定非営利活動推進法の精神に照らしても明らかに錯誤していると言わざるを得ないが、社会福祉活動をするものでも無く、また強力な政治家や政党を後ろ盾としていない弊連盟に反論反抗の意思表示をする機会も無く、NPO立県と詠う本県施策や、特定非営利活動法人の存在意義そのものへ強く疑問や不信の声も組織内部から起った事も事実である。
他方昨年以来、接点の無い松戸市の中学生と流山市の商店街・老人会が家族同然の溶け込み的深いコミュニケーションで結ばれ、夏以降各催事で無事故成功を納められて年度末までに26名の社会人を含む「ボランティア人口と活動機会の創出」を実現した事が最大の事業成果である。
但し、来訪者数は最大の誘因だった大河ドラマが終わった事で激減し、前年度30123人に対して5040人でしかなく、5月までに2006年正月ドラマでの「新選組続編」放送の署名(日野新選組同好会主催)に協力した一方で、ホームページでの波状的告知等を展開し、御案内を1月中旬まで延長したが反映はされなかった。
尚、実施日数は64日間(流山派遣部分のみ)で、ボランティア活動人口は延べ413名<うちボランティア=特定準会員264名を含む>、御利用人数は5040名となり、玉造町・日野市派遣等を含めた総派遣日数は66日で、総派遣人数427名(ボランティア271名含む)となった。
1月1日から12月31日までの本陣来訪客推測値は14000名、これにイベント等の来訪者を加えて約15000名が来訪したと見られる。(交通文化連盟鉄道輸送警備隊算定)
本年度は連動しての主催事業は中止となった。
但し、昨年度の新選組まつりに際して提供したコンテンツ(舞踊)が好評であり、本年度は本事業から分離して地域広報・催事支援を専門としたプログラムチームを試験的に設置(幕末機動少女隊)し、10月16日の催事に2ステージを提供。
別途、衣装については当初は法被2枚でスタートしたが、後に袴・着物や竹刀・模造刀・傘等小物が千葉・岡山県在住の一般市民から寄贈され、買い揃えたものと合わせて10人分程度まで常備出来る様になった。
衣装については流山市マーケティング課・商工会の協力で本染羽織の無償貸与を受けている。
一方、ホームページ部分では、大阪から小樽に至る全国の新選組由縁地の紹介をしている。但し、カウンター等設置は個別にはしていないので閲覧者の数値は抽出は出来なかった。
幕末機動少女隊(業務局)
上記幕末機動警察隊・新選組事業から分離し、商店街や過疎地域等の活性化及び広報・催事支援を主眼とした専門チームを8月より試験的に発足させ、現在登録している学生ボランティアより選抜して独自作詞・作曲の歌唱から着手、10月16日開催のながれやま新選組まつりで試験的公演を実施し好評を得た。
年度末までに提供・制作された曲は8曲で、全部が弊連盟の著作権或は使用権のものとなっており、今後歌と並行して小演劇や御案内等各種催事での利用を目指して新要員確保と教育・指導を強化するものとした。
平成十七年度(2005年度)に於ける当該事業実績
平成18年4月2日算定
鉄道輸送警備隊/業務局地域部地域事業科
☆幕末機動警察隊・新選組事業累計
(2005年4月~2006年3月末、流山市・松戸市・玉造町他にて実施)
- ◎総派出日数70日(内勤及び研修会等含め総日数79日)
- <うち流山本陣及び駅頭観光案内派出64日>
- ◎総受益(利用)者数5374人(平均76.7人/日)
- <流山本陣来訪者数5040日/平均78.7>
- ○要員総数467人(平均5.9人/日)
- <流山本陣部分413人=幹部149人、ボランティア264人/平均6.4人/日>
- ◎投資効果
- 事業支出額 66404円
- 対投資効果 12.35円/人(流山部分のみ13.17)
- ※鹿島鉄道派遣含む。
☆活動詳細報告☆
- 02月03日 節分応援
- 01月15日 流山たこ上げ大会応援派遣
- 01月08日 松戸よみうりに掲載され、15日まで派遣延長
- 01月04日 「新選組!!」放送に対応して流山派遣延長(9日まで)
- 01月01日 NHKスタジオパークへ広報の為に派出
(平成18年/2006年)
- 12月25日 平成17年流山派遣を完了
- 11月23日 和装体験キャンペーン試験実施、27日より公式運用開始
- 10月16日 流山新選組まつりに流山市商工会第二支部からの要請で応援派出
- 10月01日 幕末機動少女隊プロジェクトスタート
- 08月06日 全国新選組サミット玉造・鹿島鉄道列車添乗警戒支援に派遣
- 07月23日 新川屋見学会御案内支援
- 07月10日 臨時に流山派遣隊派出、資材整理と夏休み対応のシステム再構築
- 07月02日 「せんげん誠祭」で地元商店街と協働
- 06月05日 臨時活動者会議で、新選組関係地支援策と流山本陣観光案内の体制について検討
- 05月28日 流山派遣隊担当者会議・「流山発小樽行」要望と具体的行動計画についての検討を行う
- 05月09日 日野新選組まつり警備研修派遣(9名)及び流山本陣観光案内実施(4名)
- 05月07日 日野新選組まつり特別派遣隊組成・任命
- 05月03日 編成会議を総会に引き続き開催し、新選組専任チームは3小隊(17名)編成選抜に改定
- 05月01日 無線機試用開始及び警戒研修を開始
- 04月27日 日野にて警備応援現状確認
- 04月13日 流山商工会第二支部と連絡会議
- 04月10日 05年小樽マップの配布をスタート
- 04月02日 流山への派遣を再開
- 04月01日 業務局地域部地域事業科に業務を完全移管
(平成17年/2005年)